パソコンの変遷
私が初めて、パソコンを触ったのは小学校三年生ぐらいの時だったと思う。
女の子の友達に誘われて、とあるビルへと向かった。
そこにはパソコンが8台ほど並んでいた。
今では考えられない不細工な形をしたパソコンであった。
その場所というのは、学研系列の子供向け学習塾であった。
当時としては珍しい形でのパソコンを使って学習という方法。
パソコンを使いながら問題を解いていくような形であった。
初めは意味がわからなかったが、やっていくと、今まで経験したことがないことだったので次第に楽しくなってきた。
今考えれば完全にマーケティング戦略にはまっていた。
しかし結局のところ、私はその塾には入らなかった。
その塾に入るようなお金の余裕がなかったから。
しかし、子供を使って口コミのビジネスを行っているこの大人たちの神経がちょっと理解できないと今になって思う。
私は小さい頃から親に対してあれ買ってこれ買ってというのがなかったから、その時も特に親に塾に行きたいみたいの事は言わなかった。
もしわがままな子供なら、このパソコン学習体験の後、親にものすごいねだるのだろう。
そして子供に甘い親なら、入会させるという方程式のもっとこのビジネスは成り立っていいたのだろう。
結局、子供はすぐに飽きてしまい、長続きすることなく辞めてしまうのがオチだが。
会社側もそれを見越しているので、最初に入会金という結構まとまったお金を徴収する。
このことを思い起こすと、やはり子供に対するお金の教育というものはきちんとやっておくものだと思った。
お金の教育というものは早ければ早いに越したことはない。
お金の知識は一生涯必要になるのだから。
大人になってもお金の知識と言うから IQ がない人間もいる。
この資本主義の社会においては、お金の IQ 及び EQ がないと世の中を満足して生きることができない。
学校の一般的な授業よりも、お金の教育っていうものは大事だと思う。
学校では決して教わることがないので、お金の教育は家で行わなければならない。
そのためには親がしっかりとお金に対する知識を持っておかなければならない。
つまりは蛙の子は蛙となってしまうのだ。
話を戻すことにしよう。
小学校の時には学校でパソコンをさわるということはなかった。
中学校になってからはパソコンを使った授業が始まった。
簡単な情報処理みたいな感じ。
パソコンの教室には生徒分のパソコンが置いてあった。
初めは全く意味がわからなかった。
あまりよく覚えていないが、結局インターネットには繋がってなかったのか。
ソフトなどをダウンロードして利用する。ことがなかったように思える。
ソフトはすべてフロッピーディスクだったような気がした。
CD-ROM もなかったような気がした。
中学校のときにようやく音楽用の CD が世の中で出始めた頃だったので、どうだったか定かではない。
パソコンの授業というのも確か中学校3年生から始まったと思う。
それまでは学校にパソコンの教室っていうのはなかった。
この時に各学校にパソコンが普及していったと思う。
当時のパソコンは、熱処理の性能が悪かったせいか、パソコンの教室はものすごく熱くなった。
40台のパソコンが置いてある部屋だったので、ものすごい温度になっていた。
中学校時代のパソコンに関してはそれぐらいの記憶しかない。
高校になってからはパソコンの授業というのは普通にあった。
私は普通科であったが、パソコンを専門とする情報処理科みたいな学科コースもあったくらいだ。
しかし当時のパソコンでの作業といえば、もっぱらプログラミング系が主であった。
現在のようにインターネットを使ってどうのこうのという話ではなかった。
私はプログラミング系は大の苦手であった。
そのためパソコンというものに対して拒絶反応があった。
どちらかといえばオタク的なイメージだ。
まだインターネットのインフラが普及していなかったので、大学受験の時やその他願書を提出するときとかはすべて紙ベースであった。
大学に入るとさらに高度なパソコンの授業があった。
相変わらず苦手であったが。
しかし私の大学時代は、急激に通信機器類が発展した時代でもあった。
PHS が爆発的に普及して、その2年後には携帯電話がかなり小さい形で夜中に出てきたため、また爆発的に普及した。
もともと携帯電話は、その大きさと利用料金がネックとなっていたため普及していなかったが、大きさに加えて、料金も手頃になったのだ。
そしてそれと同時にインターネットのインフラも急激に発達した。
しかし、相変わらず学校で行われるパソコンを使った授業っていうのは、プログラミング系であった。
まだインターネットが家庭に普及していなかったため、パソコンを使うことイコール仕事のために使うという現実があった。
おそらく今の大学などではインターネットを使った。マーケティングとかを勉強しているのではないかと思う。
私の大学時代にそういう形のパソコンを使った授業を受けたかったものだ。
私が大学4年の時に初めてパソコンを買った。
就職活動のために必要だったのだ。
まだすべての会社が電子メールのやりとりで、願書等の提出を受け付けていたわけではないが、半分ほどは電子メールのやりとりであったのだ。
初めて買ったパソコンはソニーの VAIO のノートパソコンであった。
当時のパソコンは鬼のように高かった。
特にノートパソコンは半端なかった。
250000円もしたのだ。
私は働いてる兄に買ってもらった。
そして、インターネットの接続には、 エッジと呼ばれる PHS 回線の端末を使っていた。
この端末のスピードの遅さが半端なかった。
確か、128キロ bps だった。
辛うじて電子メールができるぐらいだった。
画像の入ったページなんか見ようとすると、完全に画像が表示されるまで5分とか10分かかっていた。
ストレスどころの話ではない。
でも、当時はそれが普通だったのでこんなもんだろうと思っていた。
今考えればありえない話である。
ま、一般回線も ISDN 回線が主流だったので、特別に端末が悪いものだとも思っていなかった。
一応パソコンに関しての OS は、 Windows XP であった。
だから、パソコン自体の処理速度はそこまで悪くなかったと思うが、何しろインフラが追いついていなかった。
しかし私が大学を卒業した後は、ものすごくインターネットのインフラが発展した。
ASDL回線が一気に普及し、1Mbps あたりの速度が出るようになった。
当時はそれら画期的な速さであった。
そしてあっという間に光ファイバー回線が普及し始めた。
それは恐ろしいような速さであった。
私も光ファイバー回線を早速契約していたのだが、逆に、パソコンの処理速度の方がストレスになった。
大学時代に買ったバイオでは、光ファイバーの最大の能力を発揮できていなかった。
結局その VAIO は10年間ほど使った。
まぁ日常的にパソコンを使うことがあまりなかったので、そこまで使うことができたと思う。
20代中盤のときに WEB の世界が急激に進化した。
というのは WEB でショッピングができたり、いろいろな動画が閲覧できたりし始めたのだ。
そして個人がブログをアップしたり、できるようにもなった。
要するに家庭とインターネットが結びつきを持ったのだ。
それからはかなりパソコンに向かう時間が多くなった。
私が買った2台目のパソコンはACERである。
OS は、 Windows7。
Windows XP よりも格段に進化していた。
光ファイバーとの相性も抜群であった。
まさに鬼に金棒。
そしてその後、 Windows8の登場。
デルのデスクトップを買った。
もう何も言うことないくらい進化している。
これ以上何を進化させるのであろうか。
しかし何かが進化するんだろう。
この10年で恐ろしいほどパソコンやインターネットが発展したと驚愕している。
そして何よりも今、自分がパソコンを使っての仕事をしているという現実にも驚いている。