丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

香港人はみんな英語が得意の大ウソ

私の勝手なイメージとして、シンガポール、フィリピン、
香港というのはアジア圏において英語の得意な国であった。

実際これらの国の人間と触れ合って、
実際の各国の英語レベルが把握できた。

シンガポールは英語の流通度がやはり高い。

フィリピンに関しては、高等教育を受けた人のみ、
流暢に話せ、その他はブロークン英語。

そして意外だったのが、香港人の英語レベル。

 

香港は1800年代のアヘン戦争後、イギリスの領土となり、
教育現場において英語が多く使用されてきた歴史を持つ。

そのため、香港人の英語レベルは
アジアでも突出する結果となった。

この”かつての香港のイメージ”が
私を支配したままであったと思われる。

つまり「香港では英語があれば、問題ない」
と思い込んでいたのだ。

 

以前何度かトランジットで香港に訪れた時、
空港で働く香港人と英語で話したが、
彼らは何の問題なく流暢に英語を操っていた。

その時「さすが香港」と思わされたものだ。

しかし冷静に考えれば、どこの国に行っても、
国際空港で働く者たちが英語を操るのは当たり前だ。

 

しかしその後、一般の香港人たちと交流したところ、
先入観を崩す意外な現実に驚かされた。

まずチャットやメールを介して、何人かの香港人と
英語でコミュニケーションを取ってみた。

すると英語より、中国語が得意という者が多い。
さらには英語より日本語の方が分かるという者まで。

私が英語でメッセージを送ると、
日本語で返してきたりと、アベコベになってしまったりと。

このオンライン上の状況は私に好奇心を与え、
”香港人の英語”に対する固定観念が大きく揺らいだ。

 

そして実際に香港に乗り込み、3組の香港人たちと
会食を行うことにより、
オフライン状況で”香港人の英語事情”を探ってみた。

結論から言うと、香港人の英語レベルは実に様々。

1997年に香港が中国に返還されて以降の学校教育では、
英語の重要度が落ち、
そもそもの母語である広東語に力が入れられているようだ。

そしてもちろん”中国の一部”となったため、
中国語(普通語)の教育にも力が入れられたという訳だ。

何人かの友人の状況を例に挙げてみよう。

 

・ペギーとサンディと私の3人で会食。

ペギーという某有名企業のマッケッターとして働く女性は、
中学時代に2年間カナダに語学留学していたためか、
クセのない英語を操る。

彼女はアジアいちの大富豪である”李嘉誠”の所有する
会社で働いているため、
仕事がら英語を使用する機会もあるのだろう。

一方、地場企業の自動車会社で働くサンディに関しては、
中国との取引が多いため中国語が堪能。

サンディは英語もおおよそ話せるが、かなり香港訛りが強いため、
リスニングに苦労してしまう。

私はまともな英語が話せない、ブロークン英語話者であるが、
知っている少ない語彙を使い、ガンガン話す。

ペギーとよく話しを繰り広げていたため、
サンディに「あなたの英語は私よりできる」と嫉妬されてしまった。

サンディの方が私より英語が堪能なのは明らかだが、
英語に自信がない香港人がいることが分かった。

 

・トミーとの飲茶会食

トミーはかつて欧米系外資系会社で、
ニュージーランド上司のもと下で働いていたため、
英語でのコミュニケーションが上達できたとのこと。

現在の香港の学校教育だけでは、
流暢に英語を話すことはできないらしい。

英語を話せる力をつけるためには、
外資系会社で働くなどの環境が必要との事だ。

これは日本でも同じことなのではないだろうか。

 

 

・ソンさん、エンさん、ジェームスとの火鍋会食

City Bankの窓口で働く女性エンさんは、
複雑ではない日常英会話レベルの英語は話せる。

しかし得意ではない様子。
仕事でもあまり英語を使わないということらしい。

 

ジェームスは日系企業で働くエンジニアのため、
日本語がかなり流暢。

英語は使わないため苦手であり、
私に「トモさんは、英語が得意ですね」というほど。

 

面白いのが、香港ローカルの理容師であるソンさん。
彼は全く英語を話せない。

これにはさすがに衝撃を受けてしまった。
完全に「香港人は英語を話せる」という固定観念が
打ち砕かれてしまったのだ。

学校ではもちろん英語を習ったのだが、
日常生活で全く英語を使わないため、話せないと言う。

そのためソンさんと話す場合は2人の通訳を介して、
話すしかなかった。

陽気なソンさんからは、広東語を幾つか教えて貰った。

 

 

「香港人は皆、英語が上手」というのは幻想であることが、
今回のフィールドワークで明らかになった。

英語に自信のない香港人は多いという事実。

日本人でも臆することなく、
ブロークン英語を使いまくれる環境なのだ。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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