丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

自身を自分でコントロールできることの大切さ

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以下に示す数字は何を示しているのか。

1999年 → 44.1万人
2002年 → 71.1万人
2005年 → 92.4万人
2008年 → 104.1万人

これらは厚生労働省が発表している、日本における気分障害者の数だ。
いわゆる「うつ病」だろうと想定される患者の数である。

昨今では、200万人いると推定してもおかしくないだろう。

増加の原因として日本経済の不況による労働環境悪化や、
インターネット普及に伴う生活スタイルの多様化など、
様々な憶測が飛び交っている。

これらから身を守ると言っても中々難しいのが現実だと思う。

その中で様々なデータを見ていると、抽象的ではあるが、
一つの興味深いかつ、納得してしまう分析を見つけた。

それは、「”自分”を持ってない人は鬱になり易い」というもの。

 

なぜ妙に納得してしまうかと言うと、自身の経験が物語っているからだ。

 

僕自身、大学新卒で就職した大手企業で軽度の鬱病になって、
僅か2ヵ月で退職した過去を持っている。

不規則勤務で体調を崩したというのも原因ではあるが、
社会人という環境に生きる目的や楽しさを見出せず、
”自分の芯”を持っていなかったのが大きかったように思える。

外部環境に圧迫され、押しつぶされてしまっていた。
それだけ内面が貧弱だったのだ。

言わば、自分自身をコントロールできていなかった。

 

 

そこで退職後、私は様々な職業を旅することで社会を観察した。
その数15ほど。

そして未知の環境に飛び込むことを継続的に行うことで、
徐々に”自分の芯”が確立されていくのが分かった。

自分自身の考え方や生き方が芽生えたというか、
良い意味で”我が儘”になって行く感覚である。

まさに修行がもたらす進化である。

 

時機をみて、日本を飛び出す

日本での社会修行を一通り終えた僕は更なる進化を求めて、
未知の世界を渡り歩くアジア放浪へと出かけた。

当初はヨガなど形のある修行を行い、
内面の強化を図っていたが、
ただ未知を旅すること自体が修行であることに気づいた。

 

大学生時代にニューヨークへ短期の一人旅をしたことがあったが、
アジア一人旅では全てが異なっていた。

確かに先進国と言えど、1人旅から得たものは大きかった。

しかし先進国では外部からの圧力は無いに等しいため、
自然発生的に試練が降りかかることは滅多にない。

一方、後進国では外側から色々と試練がやってくるので、
跳ね返すなど上手にやり合う必要がある。

まさにドラゴンクエストのような旅になるのである。

旅する中でモンスターを倒し、経験値を獲得し、
レベルを上げていくイメージだ。

また、ほとんどのアジアの国は先進国とは違って不案内かつ、
不透明なため、旅に頭を使う。

その中で、次から次に決断を下さなくてはならない。
むしろ直感がモノを言う世界である。

 

予期せぬサラリーマン生活で、進化を試される

帰国後は学生時代に借り入れていた奨学金返済のため、
非正規社員として会社組織で働き始めた。

配属されたのはクレーム対応の部署だった。

 

毎日毎日、恐喝まがいの理不尽なクレームに晒され、
鬱やその他の病気になる社員は多かった。

胃を全部摘出または部分摘出している”企業戦士”もいた。

 

僕は部署内で若かったため、色々と仕事を任される羽目になり、
その悪環境の下、12時間労働ということもざらにあった。

確かにふらふらになるくらいハードであったが、
鬱や精神疾患になることは無かった。

 

旅は知らない間に僕を強くしていたのか。
世界観が広がると、
小さな世界観でギャーギャー言う人間からの攻撃が
内面に届かなくなる。

これが「自分を持つ」ということなのか分からないが、
自分をぎりぎりだがコントールできていた。

打撃を全く受けない訳ではなかったが、
寝れば復活していた感じ。

しかし業務自体はあまり問題はなかったものの、
別の意味で、たまに鬱っぽくなることがあった。

それは、”今”を生きていると感じなかった時によく起こった。

具体的には、早く独立したいという未来願望を強く思ったとき。

鬱の起こる原因として、
過去や未来のことを考えすぎた時に起こるという話もある。

要するに今を生きてない状態の時。

 

今を生きるという感覚は、
アジア放浪を行っていた時に味わっていた。

海外一人旅の環境は、”今”への集中力が勝手に引き出される。

そういう自己セラピーの理由もあって、
連休や有給休暇を使って頻繁に海外へ旅に出ていた。

その数、4年間で12か国24都市。

組織嫌いのフーテン者の自分が
通算5年間もサラリーマン生活を
行えた理由はそこにあった。

旅がなかったら、1年ほどで辞めていただろう。

海外一人旅は、自分にとって生命線なのだ。

 

外部環境に左右されず、生き抜く

外部環境にヤられるということは、アウトサイド・インの状態。

外側から内側に向かい、影響の流れがあるということ。

アウトサイドインの状態だと、外からコントロールされるため
情緒不安定状態になり易い。

社会の状態が良好なときは調子が良いが、
不景気になると同じく己も落ち込んでしまう。

バブル崩壊で消えて行った”エセ成功者”たちがまさに当てはまる。

 

反対に残った人たちは、インサイド・アウト型であったと想われる。
内側から外側へ影響の流れを作っている状態。

インサイドアウトの人たちは、例え無一文になろうが、
すぐに復活を遂げる。

彼らにとって、”社会が不景気”とかは関係ない。
言い訳がない。

 

「自分を持つ」ということは、
「インサイド・アウト型」とイコールだ。

誰かに旅を決めて貰うのではなく、
自分で旅を計画し実行することこそが、
インサイド・アウトの状態である。

海外という右も左も分からない世界へオリジナルの旅をする。

誰も救ってはくれない中、自らの足で一歩一歩前進する。

このことが人生という未知の旅へ立ち向かう強さを与えてくれると思う。

 

日本に籠ってないで、積極的に海外へ出るべきである。

自分の身は自分で守る時代だからこそ。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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