丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

ヤンゴンのレストランで日本人経営者に違和感

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ヤンゴンでの食事の際は、ヤンゴン総合病院南側に
位置するエリアに足を運ぶことが多かった。

このブロックは地元の屋台や、外資系のレストラン等が
多数集まる、騒々しい飲食街エリアとなっている。

 

東南アジアでは、私はよく屋台を利用する。

しかし今回、まだ外資の扉を半分しか開けていないミャンマーで、
勇敢にも営業している日系レストランに興味を持った。

そこで2件の日本食レストランに足を運んでみた。

 

 

1件目は”KOSAN 19th St. Snack & Bar”という
その名の通り、19thストリートにあるバーレストラン。

お店はオープンスタイルになっているため、
非常に見つけやすい。

この店は日本食屋というより、インテリア具合から見て、
アジアスタイルのお洒落なレストランバーといった感じだ。

メニューもカフェめしや、小洒落た酒のツマミが揃っている。
お皿の盛り付け方も日本のカフェバーと遜色ない。

そのため、ヤンゴンではいい意味で、
かなり浮いた存在を放っている。

経営者がまだ若い(30代?)日本人との噂を耳にしたので、
このたび足を運んだ次第である。

経営者らしき男性を店内で見かけたため、
色々と話を伺ってみたかったが、
残念ながら他のお客さんに終始捕まっていたため断念した。

ホールや厨房の現場スタッフは皆ミャンマー人であった。
きちんと教育が行き届いているせいか、キビキビしていた。

海外での飲食店経営では、スタッフ教育に頭を悩ませる。
日本の接客サービスレベル水準が高いだけに。

しかしこのカフェバーでは全体を通して、
あたかも日本にいるような雰囲気を味わえた。

↓スナックバー店内↓uresii2

 

 

軽い食事を済ませたので、次はラーメン屋へ行くことにした。

適当に歩いていると、
寿司屋や丼ぶりなどの日本食屋を意外と多く目にした。

そこで”うれしいキッチン”という店に入ってみることにした。
理由は、何となく入り易かったためである。

場所は”Shwe Taung Tan Street”にある。
お店は目立つので分かり易い。

 

店内は提灯や寿司ネタケースなどが置いてあり、
”いかにも日本食屋”といった感じだ。

テーブル席には日本で定番の箸入れや爪楊枝や醤油、
そして七味唐辛子が配置してあったため、
なんかホッとさせられる気分であった。

こちらもホールスタッフは皆ミャンマー人。
しかも肌が白い中華系の若いミャンマー人である。
日本のラーメン屋スタイルのユニホームを身に纏っていた。

メニューは、やたら多い。
寿司、丼ぶり、天ぷら、うどん、ラーメン等々。

水を持ってきた娘に、からかい半分でミャンマー語を
話してみると、急に笑い出し逃げて行ってしまった。

ミャンマー人、純粋で可愛らしい限りだ。

 

ラーメンを頼もうとしたところ、麺の種類が2種類あったため、
英語でスタッフに訊ねるもの、上手く説明できないためか、
奥に引っ込み店主らしきおじさんを連れて来た。

「なるほど、日本人の経営者が自ら厨房を担当しているのか」
と思い、やって来たそのおじさんに「こんにちは」と挨拶した。

「こんにちは」と、おじさんも返答した。

そして、ラーメンの麺の違いを再び訊ねた。

「安い方は自家製麺で、高い方は日本から輸入しています」
とおじさんは答えたが、なんかイントネーションに違和感がある。

恐らくミャンマーにいる時間が長いために、
イントネーションが変わってしまったのだろう。

そう思いながら、おじさんと話を続けたが、
どうも違和感が気になり、むず痒かったため遂に訊ねた。

私「おじさんは、日本人ですか?」

おじさん「いいえ、ミャンマー人です。」

違和感が一気に晴れた。
しかしオーラが完全に日本人である。

おじさんにそのことを言うと、日本に17年間ほど居たとのこと。
なるほど、日本語が流暢な訳だ。

ラーメン屋や焼き鳥屋など、様々な飲食店で働いて、
日本の飲食店を徹底的に研究したらしい。

そして、晴れて故郷で日本食レストランを開業したとのこと。
2号店、3号店も計画中と言っていた。

このおじさん、日本人より日本人の魂を感じる。

 

私が「メニューがやたら多いですね」と投げ掛けると、

「ミャンマーでの外食は一種の娯楽施設のようなもの。
選ぶ楽しみが求められるため、専門店は難しい。」

とのことであった。

 

日本のスタイルをそのまま海外に持って行っても、
必ず成功しない理由はそこにある。

その国の文化や価値観に合わせた戦略が
臨機応変に求められるという訳だ。

↓うれしいキッチン店内↓uresii

その後もおじさんと色々話したが、彼から熱意を感じた。
ラーメンの味は、まぁ普通に美味しいかった。

なんだか応援したくなる人柄を持った、店主であった。
もちろん私自身も、インスパイアされた。

おじさんの今後の繁栄を願って、うれしいキッチンを後にした。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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