丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

危険?ベトナムから中国への国境越えの旅

早朝5時に宿主を叩き起こし、ゲストハウスをチェックアウト。
まだ朝靄が立ち込める中、タクシーでハノイ市街南東部にある、
ルオンイエンバスターミナルへと向かった。

今回の目的は、陸路で中国への入国だ。
中国は私にとって未開の地だったため、好奇心が湧いたのだ。

ベトナムは、中国の”広西チワン族自治区”と接している。
初めての中国にしては、かなりマニアックな地域である。

この国境を利用する外国人ツーリストの数は決して多くは無く、
詳細な情報に不足していた。

しかし「国境通過可能」という情報さえあれば十分だ。
後は、アドリブで乗り越える。

 

↓ランソンの街中↓
DSCN0397

まずは国境に近い地方都市”ランソン”にバスで行くことにした。

ルオンイエンバスターミナルには予約ブースがあったため、
ぺちゃくちゃ喋っているおばちゃんに
「ランソン行チケットを買いたい」と言うと、受け付けて貰えず、
何やら「アウトサイド」と言って、外を指差していた。

システムがよく分からず、外にいるベトナム人に
「ランソン」と言うと、バスを案内してくれた。

「ノーチケット」と伝えると、「大丈夫」みたいなことを言う。
「あのチケットブースは何のためにあるのだろう」と思いつつ、
中型のバスに乗り込んだ。

 

やがてバスはハノイを出発したが、
バスの中にツーリストは誰一人いない。
マニアックなルートであると実感させられた。

しばらく走ると、車掌が一人ひとりから運賃を回収し始めた。
私は、周りの人がお金をどれくらい支払っているか観察する。
そこでおおよその運賃を予測するのだ。

何も考えずアホ面で「how much?」とか訊いてしまうと、
後進国では大概がボラれてしまうのがオチだ。

自分の支払いの番になると素知らぬ顔で、
小銭が戻ってくるぐらいのお金をサッと渡す。

すると多少はチョロまかして来るが、小銭を無言で渡してくる。
多少のボラれは、外国人料として大目に見る。
何十円ぐらいのために、面倒に巻き込まれるのは無益だ。

 

途中で人を乗せたり降ろしたりを繰り返し、4時間後、
中堅地点であるランソンのバスターミナルに到着した。
バスターミナルと言えど、ただの広い野っぱらである。

汚い公衆便所を利用すると、
警備員みたいなのに遠くから叫ばれたが、
意味不明のため完全無視し、立ち去る。

季節は冬で、10度を下回る予想しない寒さであったため、
散歩がてらにマーケットで上着を購入することにした。

ボロい市場には所狭しと衣料品が並べられており、
また歩くのが困難なほど、人がごった返していた。

ローカルの市場だけに迫力満点。
生粋のベトナム人を観察するのは面白い。

そんな中、電卓の弾き合いの攻防を制し、
かなり値切らせ、スポーツジャケットを買うことができた。

店のおばちゃんは、商売上がったり顔だった。
交渉には体力を使う一方、旅の醍醐味でもある。

 

次に向かう先は、小さな国境の町”ドンダン”である。

ランソンからは、軽トラバンに乗っての移動になった。
最初に乗り客待ちしていると、陽気なおばちゃんが
フランスパンをくれた。

都会を離れると、こういう親切心に
触れることができるのが素晴らしい。

結局10人乗りのすし詰め状態で出発した。
いかにもベトナムらしい。

 

車は緑以外なにもない一本道をひた走る。
いよいよ国境に近づいている感じだ。

途中の検問を通過し、30分後ドンダンに到着した。
ドンダンは時代に遅れた小さな町であった。

ここで昼食にフォーでも食べようと店を廻ったが、
店側にヤル気が無いのと不衛生なため諦めた。

 

そしてバイクタクシーで国境へ向かった。

するとイミグレは意外と近く、5分で到着した。
これで100円とはボラれた感じだが、
しかしそこは案内料として割り切った。

ベトナム側イミグレはガラガラであったが。
職員の仕事の怠けっぷりは酷く、出国審査に時間が掛かった。
しかし賄賂は要求してこなかったので、ヨシとした。

いよいよ国境通過だ。
歩いて両国に跨った橋を渡る。
その周囲の静けさが、何とも言えない。
これから世界が変わろうとする空気感が漂っている。

ベトナムと中国は、かねてから不穏な関係が
続いているが、緊迫した空気は一切感じなかった。

 

 

そして中国側のイミグレに到着した。
やはり世界の大国と言わんばかりに、設備からして違う。

手始めにトイレを使ったが、キレイなトイレだったので、
なんかホッとした。

そして入国審査を行ったが、青年が一人でテキパキと
済ませるさまはとてもスマートで感服した。

ベトナム側のイミグレは人だけ多く、
生産性が全くなかっただけに。

この2国間の国力の違いを垣間見た結果となった。

 

<続きの記事:漢民族とは違う、広西チワン族自治区

 

中国からハノイへ戻るときも同じ手段であるが、
ランソン→ハノイ間のバスでハプニングがあったので記す。

まずは往路の運賃より若干高めに料金を取られたが、
まぁ目を瞑っておいた。

そしてハノイまで残り1時間という辺りで、
急に「ハノイ市内のバスターミナル行きの乗客はここで降りろ」
と言われ、後続の小さなバスに乗せられた。

しかも超スーパーすし詰め状態。
直行でないとは、聞いてないので動揺した。

そして移動中、若い車掌が唯一外国人である私に
「お金を払え」みたいなことをしつこく言ってきた。

ベトナム語だったので、「分からない」という風に首を横に
振ったり、またワザとおどけて知っているベトナム語を発し、
乗客みんなを笑わせたりして、やり過ごしていた。

しかしニヤニヤしながら、尚もしつこく要求が続いたので、

「すでに支払ったて言ってんだろう!この野郎!!」(英語)

と一喝したら、男の表情からニヤニヤ顔は消え、
ブツブツ言いながら子供のようにふんぞり返りイジケてしまった。

 

ベトナム人にはこんな輩が割と多いが、
インド人の輩に比べると、赤子同然。
<該当記事:インド人のストーカーレベルがヤバ過ぎる

毅然とした態度で臨めば問題はないだろう。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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