丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

蘇州庭園観光で気づく共産主義の現実@中国

早朝、蘇州駅に降り立つと、
たくさんのツアー客引きが声を掛けて来た。

さすが幾つものユネスコ世界文化遺産を持つ都市。
観光名所があると、これだから面倒である。

しかも客引き一人ひとりが持っているビラを見ると、
料金もプランも皆同じである。

これではただのパイの奪い合いであり、非合理の極み。
自由競争が許されない共産圏にいることを実感した。

客引きはそれほどしつこくはない。
「No」とか「不要(ブーヤオ)」と言えば、諦めてくれる。
なかなかヤル気のない客引きである。

 

中国は日本のように、駅に行けばコインロッカーがある
という訳ではないため、旅行者にとっては不便である。

しかし蘇州は世界的な観光名所なだけあって、
駅を出た東側に有人の手荷物預け所があった。

バックパックを背負っていたため、これにはかなり助かった。
たしか100円くらいで預かってくれる。

 

 

特に行く場所を決めていなかったので、
蘇州駅から歩いて街の中心へ向かった。

蘇州の街は、碁盤の目状に形成されているため、
道に迷うこともなく、とても散策しやすい。

観光地らしく活気に満ちており、
また欧米人もよく見かける。

 

そんな中、私が一番気に入ったエリアは、
平行路という昔ながらの建物が残るエリア。

運河が流れており、その脇には古民家が存在する。
”東洋のベニス”と称される意味を実感できる街並み。

表通りの古民家は、カフェやギャラリーに改造されて
アートなセンスを感じる。

そしてちょっと路地に行けば、
古民家に庶民が暮らしている姿を見ることができる。

お婆さんが家の中で寝ている姿や
上半身裸姿をよく見かけた。

雑踏な人民路に近いにも関わらず、
平行路一体はかなり閑静であり、情緒がある。

これぞ”イメージしていた蘇州”という感じであった。

↓平行路の路地裏はとても静か↓unga

 

 

また、”山東街”という有名な運河エリアに行ってみたが、
こちらは人が多く”いわゆる観光地”的な感じであった。

ここには土産物屋や屋形船の発着所があり、
風情と賑わいを感じる場所であった。

DSCN0928

↓山東街の土産物屋は規模が大きい↓DSCN0930

 

 

蘇州に来たからには、中国庭園を堪能しない訳にはいかない。
蘇州には現時点9か所の文化遺産が存在する。

今回選んだのは、”留園”という清時代の建築造園を持つ名園。
留園は、中国4大名園の一つでもある。

中国の歴史庭園というものは、妙に落ち着いてしまう。
どこか日本らしさを感じるからだろう。

いや待て、日本は古代に中国から文化を輸入したので、
日本の中に中国らしさを感じると言った方が正確だろう。

中国庭園は日本庭園のような几帳面さはないが、
そこにいると海外であることを忘れさせてくれる。

奈良や京都の観光名所に来ているような錯覚さえも
起こしてしまうため、どこかホッとする。

このような感覚に陥ることは、欧米地域は愚か、
東南アジアでさえ感じることはない。

やはり中国は日本と通じるところがある。

DSCN0923

一部の中国人は、日本に来て寺に行ったとき、
文化の保存状態の素晴らしさに舌を巻くらしい。

そして文化大革命により、文化を軽視された実情を嘆き、
公として大切なものは何か気づくということだ。

我々日本人も、その辺を見極めて、
今後を生きて行かなければならないとつくづく思う。

そのためには常々海外に行き、そこから学ぶことは大切である。
外から見つめないと気づかないことは多々あるから。

私にとって海外旅行とは”学びと気づき”の手段である。

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留園で一番印象に残ったのは、生の琴演奏である。

女性が清時代の衣装を身にまとい、
庭園の雰囲気に合わせた旋律を奏でてくれる。

そこにはどこか”侘び寂び”を感じるのであった。

古き良きものを大切にしていかなければ。。。

kotoensou

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戸茂 潤(とも じゅん)

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