丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

中国深センの悶絶寸前マッサージに感謝

Agony Vol. Leaf Blower

水面下セラピストとしての勉強の為、海外に行った際は、
現地マッサージ等のセラピーを受けるようにしている。

中国には「推拿」という独特の手技が古来より存在する。
指圧とは異なり、主に手首や手の甲を使い、
身体をほぐすという一風変わった施術である。

「是非受けてみたい」と思い深センの推拿情報を
リサーチすると、1件のマッサージ店を掘り当てた。

”柳安堂”というそのマッサージ店は、
羅湖駅からほど近い場所にある。

宿泊先のプリンスインから実際に行ってみると、
メジャーな通り(建設路)に面していて、すぐに発見できた。

 

お店は地下にあるため階段を下り、中に入った。

受付にはちょっと複雑なメニュー表が掲げられていた。
種類はおろか、施術師によっても値段が違うようだ。

女性受付スタッフにそれぞれのメニューの違いを訊ねたが、
英語のためか彼女はなかなか答えられない。

それはそうと按摩と推拿の料金が異なていたので、
そこの違いを訊ねるが、要領を得ない。

そうこうしていると2人の男性の施術師が受付に来た。
なかなかグッドタイミングだ。

施術師なら分かるだろうと思い、彼らに
「推拿が受けたいのだが按摩との違いは何か?」
と、ここぞとばかりに訊ねた。

すると中国語で予想しない答えが返って来た。
「一祥!」(=同じの意)

いやいや同じではないことは明白だ。
同じならならメニュー上、分けている意味がない。

さすが中国人、適当である。

その点も含めてしばらくフロントでやり合ったが、
最後にはなぜか按摩を勧めてくる。

「なんだ推拿は都合が悪いのか」と思い、
最終的にはどうでもよくなり、
結局のところ按摩を受けることになった。

按摩とはおおよそ日本で言うところの、
整体マッサージである。

 

この時は我が兄も一緒に来ていたため、
2人専用の施術室に案内された。

そして施術が始まったが、予想以上の強モミである。

私は表面を撫でるだけの圧が掛からない
マッサージでは物足りなく感じる方だ。

適度な圧がないと、身体の疲れがとれない。

だからと言って、ただ力任せに揉まれるのは、
不快以外何物でもない。

触診で疲れている場所を見つけて、
適切な圧でアプローチするのが基本だ。

 

ここでは施術師は何も考えずに力勝負で
揉んでくるという始末だったので、
力を弱めてくれと注文するも、
若干の変化があるだけであった。

私の兄は本来マッサージは好きではないが、
今回私に付き合う形でマッサージを受けていた。

その兄はというと、、、
隣のベッドで悲鳴を上げていた。
その声はもはや悶絶寸前といったところだ。

しかし施術師はその悲鳴を聞けば聞くだけ
ニヤニヤし、満足している有り様であった。
完全なサディストである。

 

それはそうと私にもピンチが降りかかって来た。

私は施術師に
「歩き過ぎたから脚がとても疲れている。」
と最初に伝えていた。

しかし、施術が始まって以降
ずっと首ばかり力強く揉まれている。

1時間の施術時間のうち、すでに30分は経過している。

そのため気持ちが悪くなり、吐き気をもよおし始めたのだ。

そこで注文すればよかったのだが、
彼らは中国語しか理解できないため面倒だったので放置。

いつしか我慢比べみたいになってしまった。

もはや「精神力を鍛えるためにこの店に来た」
という大義名分すら掲げていたほどだ。

まな板の上のコイ状態。
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1時間が経過し、我々はようやく拷問から解放され、
施術後に出された健康茶が五臓六腑に浸みわたった。

改めて「何事もなく生きる」という幸せを深く実感した。

その時の兄の顔は顔面蒼白で、
目が完全にイっていた。(笑)

 

 

冷静に考えれば、金を払ってこの仕打ちはない。(苦笑)

しかしながら、何事にも耐えるという”精神力”を養えた。
なにか一皮むけ、男になった感じである。

何事にも学ぶべきもの、得るものはある。
全ての”行”に感謝だ。

 

 

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戸茂 潤(とも じゅん)

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