丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

男にはないインドにおける女一人旅の危険リスク

onnaindia

昨夜は、行動を共にする中国人女性イッチにベッドで寝てもらい、
私は固い地べたに寝たが、疲れていたせいか爆睡していた。
まるで泥酔したサラリーマンが場所を選ばず寝れるように。

朝から昨日降り立ったバスターミナルに再び向かった。
目的地は聖地ブッダガヤ。

まずはパドナから中継地のガヤまでバスで行き、
そこからはまた別の移動手段でブッダガヤへ向かう。
情報を持たないためアドリブだ。

 

バスターミナルはかなりカオスであったが、
何とかガヤ行のバスを見つけ、9時に出発した。
80円という激安っぷり。

昨日は20時間のバス移動であったためか、
人生ずっとバスに乗っているような感覚に襲われる。

ガヤまで一体何時間掛かるか分からないので、気が抜けない。
寝てる間にスルーというのは避けたい。

しかしすぐウトウトと睡魔に襲われる。
どうやら疲れは完全に取れてはいなかったようだ。

もはや精神力だけで前進しているのだろう。

 

このバスは中距離路線のためか、途中の人の乗り降りが激しい。
常にバス内は満員でり、おまけに屋根上も満員。
これ以上にないウルトラ過重積載状態。

年老いた老人までも、屋根の上へ乗り降りしている。
その時は周りの若者が力を合わせ、老人を手伝う。

その光景は見ていて、心が洗われるというか温もりを感じるというか、
なにか清々しさを感じる。

もはや先進国では蔑ろにされている「助け合い」の精神を、
このような後進国ではよく目にする。

「本当の豊かさ」とは何なのだろう。。。

 

 

出発から5時間後、中継地ガヤに辿り着いた。
どうやらガヤ駅に降ろされたようだ。

イッチが持っていたロンリープラネットによると、
ここガヤ駅からブッダガヤまで15kmと記してあったので、
オートリキシャで行くことに決めた。

イッチをその場に待たせて、周辺のリキシャたちと交渉に入る。
すんなり4人相乗り1人20円と納得いく交渉が纏まった。

こんなにすんなり交渉が纏まるのは珍しい。
ガヤに変な奴はいないのではないかと、好感をも抱いた。

 

そこでイッチを呼んで来ようと思い、
彼女の方を見た途端、目を疑った。

イッチの周りをインドの野蛮男共が5人ほどで取り囲み、
彼らのリキシャに乗せようとしているではないか!

まるで砂糖に群がるアリのようだ。

ドサクサに紛れて、
イッチに唇を尖らせキスをしようとしている輩までも。
(あの顔、思い出すだけで気持ち悪い。)

 

彼らをハエのように追い払いイッチを救出し、
オートリキシャに乗り込んだ。

インドにおける女性旅の現実を目の当たりにする出来事であった。

インド人はアーリヤ系の民族以外、肌の色が黒い。
そのため肌の色が白い女性は、
性的な対象を抱かれることが多いと聞いたことがある。

私も覚悟を決めてインドに来ていたが、
女性一人旅の覚悟には足元にも及ばないことを痛感した。

 

 

オートリキシャは、ブッダガヤに向けて田舎道を颯爽と突き進む。

リキシャに相乗りしていた、赤い僧服を纏った坊主2人に目が行く。
顔つきから言って、恐らくチベット仏教の僧だろう。
彼らも仏教が産声を上げた聖地へ巡礼中なのだろう。

しかし腕には割と値段がしそうなシルバーの腕時計、
そして挙句の果ては携帯電話も持っていた。

私の抱いていた「本場の僧」のイメージが、音を立てて崩れた。
無欲であり、文明の利器に頼らないストイックさをイメージし、
尊重していただけに残念な気持ち。

むしろその時点では、私の方がストイックであっただけに苦笑い。

 

 

間もなくしてブッダガヤに到着。

もっと質素な町をイメージしていたが、中心は整備されている。
まぁ言っても世界遺産がある町なので、こんなものかと納得。

しかし整備されているのはマハボーディー寺院周辺と、町のメインロード界隈くらい。
一歩裏手に行くと、自然が残されている。

 

 

宿はウェルカムゲストハウスのドミに宿泊。
マナボーディー寺院にも散歩感覚でアクセスできるいい場所だ。

2日間行動を共にし、幾多の試練を乗り越えた盟友イッチとは、
ここで別れることとなった。
英語が堪能な彼女のことだから、この先も問題ないだろう。

 

別れが、新たな出会いを生み出す。

インドの最高神シバは、”創造と破壊”の神である。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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