丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

【奇跡】海外での荷物紛失で大パニック@スリランカ

7日間のスリランカ一人旅も今日で終了。
そのため、スリランカ南西部最大都市の港町ゴールから
コロンボの空港に向かう予定となっていた。

紅茶の産地ヌワラエリヤで出会った香港人マシューと
一緒にコロンボへ向かう約束をしていた。

彼とはなんと奇跡的に帰国フライトが同じ日で、
しかも出発時刻も1時間の違い。

私はシンガポールへ飛び、
マシューは直で香港に帰ることになっていた。

マシューはスリランカ人の友人宅に滞在していたため、
午後2時にバスターミナルで落ち合うことにしていた。

 

私は13:40頃にゴールのバスターミナルに到着した。
時間に余裕があったので、すぐ隣にある鉄道駅に行ってみた。

スリランカでは鉄道の本数は少ない。
そのためバスの方が便利なのは分かっていた。

しかし上手く時間が合えば、
列車でコロンボへ向かうのも悪くない。

 

バスターミナルの賑わいをよそに、
ゴール駅構内は閑散としていた。

駅舎内で掲示板を見ていると、
スリランカ人の男が声を掛けて来た。

男「どこに行こうとしているのか?列車は夜までないぞ」

駅のスタッフに見えないこともない。

私「コロンボに行くんだけど。でも大丈夫、バスで行くから」

男「バスもないぞ。私の車で行くと一っ飛びだ。さあ来い」

どうやら白タクかなんかの輩っだたらしい。
しかもバスは30分に1回出ていることを確認済みだ。

私「悪いけど、友達とバスで行く約束してるから要らない」

男「友達も連れてこい。バスは無いからな」

この強引さはスリランカ人には珍しい。
インドによくいるような客引きだ。
恐らくインドからの流れ者なのだろう。

 

しかも彼の眼を見ると、完全に眼がイッていた。
まともに相手していたのが間違いだったと気づいた。

「ほっといてれ」と言って無視していたが、
「バスはないぞ」と、しつこく耳に囁いて来る。

あまりのしつこさに鉄道調査を諦め、
バスターミナルに引き上げた。

今まで出会ってきたスリランカ人は良い人間ばかりだったが、
スリランカにも変な輩は存在するのだなと思った。

 

 

時刻は14時になったが、マシューはまだ来てないようだ。

この時、私はなんの通信手段も持っていなかったので、
マシューに連絡の取りようがない。

しばらく待っていたが、20分経っても彼は現れない。
外人と待ち合わせする時、ここがしばし頭を悩ませる。

日本人は待ち合わせ時間にはシビアだが、
外人はおおよそルーズである。

しかも国によって、その基準がマチマチなので始末が悪い。

 

結局30分経っても現れなかったので、キリがないと思い、
諦めてコロンボ行のバスに飛び乗った。

厳密に言うとスリランカの長距離バスには
出発予定時刻はあってないようなもの。

満員になり次第、出発という形。
赤字運行を避けるためだ。

 

バスは満員になり、バスターミナルを出発した。

そして表の一般道路に出たとき、
奇跡的にバスターミナルへ向かうマシューを発見した。

咄嗟にバスの車掌に「友達を発見したから降りる!」と告げた。
車掌は理解し、バスの扉を開いてくれた。

そこで私はバッグを持って降りようとしたが、
車掌は「待っとくから、バッグを置いて行け」と言う。

 

私もマシューを見失わないようにと思い、
言われるがままにバッグ一式を置いたままバスを飛び降りた。

人混みを掻き分けてターミナル構内に行くと、
マシューを発見し、彼を捕まえることができた。

私「なかなか現れないから、先にバスに乗ったところだ。
するとバスの中から君を発見した。さぁバスが待っているから行こう」

と拙い英語で説明したところ彼は理解し、バスへ急いで向かった。

 

しかし私が降りた場所に行くと、そこにバスは無かった。
一瞬、頭が真っ白になった。

しかしもしかして、ターミナル構内にまで、
一度戻ってくれたのかもしれないと思い、
マシューを待たせて1人で構内へ走って向かった。

しかし、コロンボ行の発着所にはバスが停まっていなかった。
辺りにも、私を待っているようなバスは見当たらない。

少し待っていると発着所にバスが入って来た。
しかしそれは別の便のバスであった。

かなり焦って来た。

辛うじてパスポートとクレジットカードは持っていたが、
現金やその他もろもろは全てバスの中。

 

マシューを待てせている場所に、バスがあることを願いつつ
バスを降りた場所へと戻った。

しかしそこにバスは無かった。

しかもこんな時に限って、駅で会った客引きの輩が再び現れ、
あのイッた眼でマシューに絡んでいた。

マシューが「この人友達?」と聞いて来る。
「違う」と言い、「あっち行け!」と輩を追い払った。

 

マシューが「何をそんなにパニクッてるのか?」と聞いてきた。

私「バスの車掌は”ここで待っている”と言ったが、
しかしバスが見つからない。
バッグを全てバスの中に置いているから、
バスが見つからないのはヤバい。」

とパニくりながら、滅茶苦茶な英語で彼に説明した。

しかし状況を把握したらしく、

マシュ「ドライバーの連絡先は聞いてないのか?」

私「咄嗟だったので、聞いてない」

マシュ「それではどうしようもないじゃないか・・・」

いや、そもそもマシューが遅刻しなければ、
こんな事態にはならなかったと反論しようとしたが、
そんなことをいま議論しても意味がない。

どうにかして、バスを見つけるしかないと思い、
辺りを走ってバスを見つけようとした。

しかしバスは頻繁に行き来しており、
しかも全て同じようなバスなので見つけようがない。

しかし汗だくになりながら、諦めずただただ走り廻った。

バスを降りてすでに20分ほど経っただろうか。
バスは見つからなかった。

 

ここはスリランカという後進国。
いくらなんでも、たった一人の客のために
20分も待ってたりはしないだろう。

心が折れてしまい、99%諦めていた。

私はその時、歌舞伎柄の派手な目立つ服を着ていた。
そこで残りの1%の賭けに出た。

コロンボ方面へ向かうバスが必ず通る道路上の
目立つ位置に立ち、向こうから発見してもらう作戦だ。

もうこれ以外の方法は無かった。
バスは行ってしまっただろうが、ここで10分待つ!

それで駄目なら、完全に諦める覚悟を決めた。

 

すると5分ほどして、1台のバスが私の所へ横づけされた。
なんとそれは奇跡的に私の乗っていたバスだった!!

彼らは20分もの間、待っていてくれたのだ!
私はその出会いに感無量になり、身体の力が抜けた。

車掌がバスから身を乗り出し、

「待っていても現れなかったから、
荷物をバスターミナルの詰所に預けておいたぞ。」

と言い、颯爽とバスは去って行った。

私は大きな声で「Thank you!!!!」と礼を言った。

 

 

その後急いでターミナルの詰所へ行くと、
係員たちが私のバッグパックを調べていた。

再びバッグパックに出会えると思ってなかったため、
嬉しさとテンションが爆発した。

係員に私の荷物であることを告げ、お礼を言いながら、
彼ら一人一人をハグするという熱い場面となった。

 

このハプニングを通して、国は貧しいものの、
スリランカ人の国民性を垣間見ることができた。

変な輩もいるが、想像していたよりも民度が高い。

 

そして「最後の1%まで決して諦めてはならない」という意味を、
身を持って理解した。

最後の1%に奇跡は起こるものだ!!

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戸茂 潤(とも じゅん)

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