マルセイユのカランクで胸丸出しの美女と泳ぐ@フランス
南フランスのマルセイユのスペシャリティーといえば、なんといっても地中海だろう。
マルセイユには、カランク国立公園という独特のカルスト地形からなる海岸地域がある。
普通の浜辺系のビーチエリアとは異なり、真っ白な岩がメインのビーチである。
マルセイユっ子たちは、そのカランクに誇りを持っている。
「マルセイユに来てカランクに行かないなんて、何しにマルセイユに来たのだ?」というようなジョークも、マルセイユっ子たちはよく口にするほど。
そんなマルセイユが世界に誇るカランクへ、今回行ってみた。
マルセイユには美しいカランクが幾つもある
「マルセイユに来たから、よし!カランクに行こう!」という意気込みにちょっと待った。(笑)
カランクというのは、入江(湾)になった部分の呼び名であり、実際にマルセイユには「○○カランク」のようなそれぞれに名称がつけらた、たくさんのカランクが存在する。
なので先に、どのカランクを訪れるかを決める必要がある。
車でないと行けないカランクや、バスを利用して行けるカランクもある。
そこで今回は「Calanque de Sujiton(カランク・ドシュジトン)」というカランクに行ってみることにした。
カランク・ドシュジトンへは、まずカランク国立公園内にある”エクス・マルセイユ大学”まで、車かバスで行く必要がある。
そこからカランクまでは、1時間ほどのハイキングとなる。
僕はカランクを訪れる前に、大学敷地内で営業していたサンドイッチ屋で、ボリュームたっぷりのフレンチ式サンドイッチとミネラルウォーターを調達していった。
なぜならカランクまでの道のり及びカランクでは、食べ物や飲み物は一切手にすることができないためである。
途中で汗をかいたり、さらに海水浴をするならば、水分補給は死活問題に係わってくる。
また靴もサンダルではなく、最低限スニーカーを履いていないと、悲惨な目に合う。
自然のみに囲まれたカランクを訪れるにあたり、ちょっとしたサバイバル意識は必要になってくるというわけだ。
↑カランク到着まで、このような自然道を歩かなければならない。結構、体力勝負となってくる。
途中の道では「ここは別の惑星!?」と思わせるような場所もしばしあった。
↑海岸に近づくに連れて、カランクが目に飛び込んでくる。
↑おぉ、数人の人たちが泳いでいる。
↑このカランクに落ち着いた。
以前はカランクといえば、プラベートな場所であり、ヌーディストスポットであった。
つまり、みんな素っ裸で日光浴したり泳いでいたりしていた。
もしカランクで何か身にまとっていようものなら、「Take off! Take off!(脱げ!脱げ!)」のコールがブーイングとともに浴びせられていたらしい。
そう、カランクは現地ナチュラリストのための”自由な楽園”であったのだ。
”人間のありのままの姿”で、”ありのままの自然”と触れ合う場所であったということ。
それが今ではインターネットなどの発達により、多くの外部者がカランクを知り、そして訪れるようになった。
その結果、プライベート感が薄れてしまい、水着を着用してカランクを楽しむのが主流となった。
今回訪れたカランクも、ほとんど全員が水着着用していた。
ただ、トップレス(お乳丸出し)で、無邪気に海と戯れるスペイン系の若い女性たちもいた。
楽観的で自由好きの南ヨーロッパ人は、そんな感じである。
僕はというと、実は水着を持参していなかったため、履いていたトランクスで海水浴を楽しんだ。(笑)
念願の地中海での海水浴を実現し、「生きていることの素晴らしさ」を噛み締めた。
しかしヨーロッパ人というのは、日光浴が大好きな民族である。
ニオロン(Niolon)のカランク
ニオロンは、マルセイユから海を隔てた北東に位置する小さな町である。
実はこのニオロン周辺の海岸線にも、カランクが多く存在する。
「マルセイユのサンシャルル駅から普通列車で20分ほどで行ける」ということだったので、行ってみることにした。
↑マルセイユ発の普通列車。車両内はクリーンで快適。
↑海岸線を走る列車からの景色は最高。対岸にマルセイユが見える。
↑田舎町ニオロンに到着。駅は小さく無人駅であった。
ニオロンは本当に小さな町であり、住宅は無人駅の界隈にちょっと存在する程度。
プロバンス風の落ち着いた雰囲気の町であり、情緒を感じられた。
ニオロンの駅からは、カランクまで片道30分の道のりとなる。
ここでも、ちゃんとした靴を履いておくことは必須。
↑数人の人たちが歩いているのが見えるだろうか。
↑数10分歩いたところで、カランクが姿を現した。
↑人が予想以上に多かったが、このカランクに落ち着いた。
カランク訪問の注意点、ワインの飲みすぎは禁物?
このニオロンのカランクで、僕と友人はワインを飲んだりしながら過ごしていると、いつの間にか人はいなくなり、僕たちだけとなっていた。
そして夕日が沈み掛けたところで、僕らも帰り支度をし始め、そして出発した。
やがてすぐに夕日は沈み、辺りは一気に暗くなり、帰り道がわからなくなってしまった。
カランクは自然に囲まれた場所にあるため、その道のりに明かりは一切ない。
僕と友人は、一夜をカランクで過ごすことを想像してしまった。
しかし、なんとかスマホのLEDライトを点灯させて険しい山道を右往左往していたところ、他のグループに発見されて、辛うじてニオロン駅にたどり着くことができた。
「カランクは、日没1時間前には去ること」という教訓を得た。
まぁ普通に考えれば当たり前だが、この時はワインを飲みすぎていたことが原因だったと反省した。(笑)
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