丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

一人漫才する変なインド人の日本語習得法

バナラシのガンジス川沿いガートは、一日中いても飽きない。
ガンジス川方向の自然をバックに人間観察、ブラブラと散歩、
そして思考に耽る。

インド人は人懐っこいため、よく話す機会がある。
ラッシーを飲んでいるときもそうだし、チャイ屋でもそう。
タイではそんなことは無かった。

 

バナラシのガートには日本語を話すインド人が存在する。
世界の観光地に日本語を話す現地人がいるのはよくあることだが、
ここバナラシの場合はちょっと変わっている。

座っているといきなり前に現れ、頼んでもいないのに
インド訛りの早口な日本語で一人漫才を仕出したり。

結局彼らは土産物のブローカーであり、
話を聞いてもらうためのパフォーマンスなのだが。

 

でもその努力は大したものだと思う。
土産物屋へは行かないことを約束し、
彼自身に興味があったので、色々と話す。

英語だけだとパイの奪い合いが激しいため、
日本語を独学で勉強し、ターゲットを日本人に変えたらしい。

勉強方法を聞くと、参考書とかは買えないから、
バナラシに訪れる日本人と話すことでマスターしたとのこと。

相当な忍耐力と集中力を持っているのだろう。

 

そう言えば、デリーのゲストハウスでは、
雑用係のスタッフが日本語を教えてくれと言うので、
空き時間に個人レッスンしたことがあった。

彼らは這い上がろうと必至なのだ。
限られたチャンスを最大限に活用する。

そのエネルギーは半端ない。
我々が彼らと同じ土俵に立つと間違いなく敗北を期す。

普段我々は守られていることを忘れてはならない。
ぬるま湯に浸りきっている。

鎧を脱ぎ捨て裸になった時、何ができるだろうか。

海外へ旅に出ると、自分を見直すことができる。
さぁ、これからのグローバル社会をどう生きていくか!

 

インスパイアされる話を聞き終わった後、

インド人「さぁ、そろそろ土産物屋に行きましょうか!」

私「だから行かないって!」(笑)

オチを付ける辺りまで、彼のキャラクターは完成されていた。
恐るべし。

 

 

ガートにある行きつけの青空チャイ屋に行き、
ガンジス川を眺めながら、1杯6円のチャイを飲む。
これがインド一般庶民レベルの物価だ。

 

ガートでは子供たちが元気よくクリケットをしている。
そう言えばどこでも子供たちはサッカーではなく、クリケットだ。

大英帝国の植民地だったインド。
なのでクリケットが流行しているのは、まぁ分かる。

しかしなぜサッカーをしている子供がいないのか疑問。
サッカーは世界の貧しい子供たちにはもはや常識。

私自身サッカーが得意であるため、
旅の間、サッカーを通じて子供たちと交流を図ろうと思っていた。

 

チャイを飲み干し、早速サッカーボールを買いに行くことに。

待ち行く人にスポーツ用品店の場所を尋ねるものの、
ある人間は「あっちだ」、ある人間は「こっちだ」、
文字通りあっちこっちするだけで一向に辿り着かない。

なので時間は掛かるがある程度自力で探したところ、
奇跡的に発見した。

場所を知らないという人物が一人もいなかったのはおかしい。
この時”インド人は知らないことは適当に答える”ことに気づいた。
いわゆる”知ったかぶり”だ。

 

 

サッカーボールを携え、再びガートに戻って来た。
1時間ほど掛かったが、まだ子供たちはクリケットしている。

インドの庶民でテレビを持っている家庭は少ない。
なので子供たちの娯楽と言えば、専ら外で遊ぶことだけだ。
なんと逞しいこと。

 

子供たちに向かってボールを蹴り込む。
一気にクリケットを辞め、サッカーが始まった。

しかしあまりサッカーを分かっていないためか、
手で持って走っている者も。

「手でボールを触っては反則、そして目的はゴールに入れることだ」
と指導したところ、一応サッカーらしくなった。

日が暮れるまで子供たちと「キャッ、キャッ♪」言いながら、
ボールと戯れた。

夜間視力が優れているのか、
暗くなっても遊び続ける子供たちにそのままボールをプレゼントし、
宿へと戻った。

 

描いていた夢を1つ叶えることができ、満足した一日であった。

人生の醍醐味・・・「やりたいことをやる」

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戸茂 潤(とも じゅん)

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