丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

海外の日本食探訪プノンペン編

海外旅行の際、現地の日本食屋を訪ねることが多くなった。
気分的なものなのか、海外で味わう日本食は、
日本で食べる時よりもおいしく感じる。

また外と店内の空気感の違いを楽しめるのも気に入っている。
海外独特の空気感から、一歩日本食屋に足を踏み入れると、
”和的”な繊細でディープな空気感に代わる刺激が堪らない。

 

プノンペンに到着して、夕食のためセントラルマーケット近くの
モニボン通りを歩いていると、表に提灯がぶら下がっている
日本食屋が目に入った。

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面白そうだなと思い、早速店内に足を踏み入れた。

店内に入ると、まぁ日本的な雰囲気ではあるが、
どことなく違和感を感じる。

”ホーム”に帰って来た感じがしない。
また忙しいためか、「いらっしゃいませー!」の出迎えがない。

勝手に掘りごたつ式の座敷に座っていると、
カンボジア人女性スタッフがお茶とおしぼりを持ってきた。

湯飲みに入れられた温かい緑茶とおしぼりという、
日本流おもてなしに癒され、違和感が若干払拭された。

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メニュー表に目を通す。
刺身や麺類、丼もの、居酒屋メニューが揃っている。
海外の日本食屋の定番メニューである。

今回は、カツ丼定食800円をオーダーすることにした。
スタッフの女性は、あまり日本人に慣れてない雰囲気であった。

 

しかしながら奥の座敷にいる団体客が、
かなり酔っているのか、バカ騒ぎしてかなりうるさい。

この下品な騒ぎ方はおそらく、中国人か中華系民族であろう。
海外の日本食屋で、こんな騒いでいる客は珍しい。

 

そうこうしていると、
お盆に載せられたカツ丼定食が運ばれて来た。

カツ丼以外に赤だしの味噌汁、茶わん蒸し、煮しめまである。
久しぶりの日本食に思わず「お~っ」と感嘆してしまった。

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すこぶる美味しいという訳では無かったものの、
普通に満足できる味であった。

 

会計時にはマネージャーをしているカンボジア人男性の
”セバナ”くんが出て来た。

彼は日本語を勉強しているということだったので、
少しレジカウンター前で話し込んだ。

この”銀河”という日本食屋は、シンガポール人経営とのこと。
道理で細かい部分の違和感を感じたはずだ、と納得。

あの騒いでた連中も”中華人経営の店”だからのことだった。

しかし料理は、なかなか研究している感じであった。

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プノンペン市内のアッパークラスの住宅街として知られる、
”バンケンコン・エリア”には多数の日本食屋が営業していた。

その中で、”とりてつ”という焼き鳥屋に行ってみた。

暖簾をくぐり、日本式の引き戸を開けて中へ入ると、
「いらっしゃいませー!」という挨拶で迎えてくれた。

「ただいまー」と、私は心の中でつぶやいた。

壁に貼られたお品書き等を含め、店内のインテリアは、
完全に日本の焼き鳥屋である。

思わずニヤケつつも、カウンター席に腰を下ろした。
ホームに帰って来た感触である。

カンボジア人女性スタッフが日本語で「失礼します」と言い、
おしぼりとお冷をセッティングしてくれた。

そして緊張した、たどたどしい日本語で、
「ご注文が決まりましたら、お呼び下さい」
と言い、一度去って行った。

かなり日本式のスタッフ教育が行き届いている。

スタッフは日本の焼き鳥屋のユニホームを身に纏って、
焼き鳥を焼くオーナーの指示に堅実に従っていた。

”銀河”とは違い、規律の厳しさがそこにはあった。

忙しそうにしていたため、声を掛けそびれたが、
オーナーは恐らく日本人。

サービスを含む、この完璧な日本食屋の雰囲気造りは、
日本人でないと無理である。

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オーダーのやり取りも、
ホール担当の娘と全て日本語で行うことができた。

また丁寧に注文の復唱確認も行ってくれた。
頑張っている姿が、何とも愛らしかった。

しばらくするとオーダーした焼き鳥、ご飯、味噌汁が運ばれて来た。

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ご飯の炊き具合、肉の柔らかさおよび味付け。
味は全て文句なし。
日本でも、美味しい部類に入るだろう。

店内には韓国人の駐在員らしきお客が数名いた。

恐らく日本人の駐在員もよく利用していることだろう。

 

清算後の帰り際には、
”とりてつ”オリジナルの卓上カレンダーをプレゼントされた。

「ありがとうございましたー!」
ナチュラルな日本語が耳に届いた。

やはり、オーナーは日本人であったようだ。

カンボジアの地で、この素晴らしいパフォーマンス。
思わず敬服せざるにはいられなかった。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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