丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

奇跡!!無料で行くイタリアローマ旅行ツアー

大学の研究室で卒論の準備に集中していると、
突然、机上に置いてある携帯電話の着信が鳴る。
地元にいる叔父から電話だ。

叔父「9月にイタリア行かんや?」
自分「いきなりなんね?」
叔父「ノリが懸賞で当てたみたいだけん。タダで行けるぞ。」

ノリとは叔父の次男。すなわち私の従弟である中学生。
しかし、あまりに唐突過ぎて意味不明である。

自分「何の懸賞?」
叔父「イタリアのウリベートっていう水の会社。
”当選おめでとうございます!”って、
ツアーの日程表がいきなり送られて来たもんねぇ。」
自分「いや~それは怪しすぎでしょ。
ノリは応募したって言っとるね?」
叔父「いや、本人は覚えてないって言っとるわ。」

ノリは日頃インターネットで様々な懸賞に応募しているらしい。
しかも記録とかも取っていないため分からないとのこと。
”5泊7日イタリアセリエA観戦ツアー2名様”のツアーらしい。

叔父「ツアー催行会社のJTBに色々質問したら、
どうやら詐欺とか間違いではないことが分かった。
何もお金は一切掛からないということも含めて。」
自分「う~ん、天下のJTBが言うなら間違いはなさそうね。。。」

それで未成年者の場合は親権者の同行が必要だが、
叔父叔母ともに仕事を休めないため、親戚の同行でOK貰ったらしい。
そこで親戚の中でも大学生という比較的時間に余裕のある私に
声を掛けたということだ。

一般的に”大学生は暇である”という認識は間違っていない。
しかし国立大学理系に関しては学部や研究室の差はあれど、
4年時が卒業論文のための研究で一番忙しくなる。

工学部である私の場合は絶えずデータをチェックしたり、
参考文献を探したりと研究室に籠りっきり。
やっていることはハードではないが、時間的余裕はない。

なので残念ながら今回の夢のようなオファーはパス・・・
する訳がない!!

普段からモヤシとカットワカメの味噌汁にサバ缶を常食とする
貧乏学生に”無料”で海外に行けるという神がくれたチャンス。
また大のサッカーファンであり、
世界最高峰リーグのセリエAが観れるときた。
この豪華なフルコースを断る理由がどこにもない。

研究室では不真面目のため教授陣とは冷えた関係にあり、
卒業させないとまで脅されていた。

しかし1週間なら何とか誤魔化せる。
留年したときは、したときだ。

そう決心し、叔父に「OK行くよ!」と快活な返事をした。

※結局無事卒業はできるのだが。

そうして2か月後に迫った無料ツアーへの期待を
膨らませながら時を過ごすことになった。

それにしても懸賞ってホントに当たるんだ。。。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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