丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

美人姉妹に潜むトランプイカサマ詐欺レポ@バンコク

航空チケット予約変更のことで質問を抱えていたが、
チケットを購入した現地旅行代理店とは絶交状態であった。

そのためスクムビット地区のタイムズ・スクエアビルの中にある、
HISバンコク支店で尋ねてみることにした。

この辺りは高級デパートなどがあり、セレブなエリアだ。
純粋な日本人観光客の姿もよく見かける。
なのでカオサンっ子の自分には違和感を感じる。

オフィスにはタイ人と日本人のスタッフがおり、
日本語が飛び交っている環境にホッとする。

対応してくれたのは若いタイ人女性。
たどたどしい柔らかな日本語を話す。
さらにそれにも癒される。

他で買った航空チケットの相談という理不尽な内容。
追い出される覚悟で臨んだ。

しかし親身になって調べてくれ、問題が解決した。
あの下心のない笑顔、これこそ世界に誇る”タイ笑顔”だと痛感。

 

すっかり心が浄化され、
人生っていいな気分でタイムズスクエアの外の階段で、
屋台で購入したグァバを食していた。

すると2人組の女性が話しかけてきた。
2人はマレーシア人の姉妹で、
いまバンコクの叔父の家に遊び来ているらしい。

姉は英語教師、妹は大学生とのこと。
イマイチ、マレーシア人とタイ人の区別がつかない。

フルーツをシェアし合ったり、お互いの旅の話に花を咲かせていた。
するとバンコク郊外の叔父の家に遊びに来ないかという流れに。

HISのタイ人女性のホスピタリティーに触れ、
気分がよくなっている状態の私は着いていくことに。

まず2番バスに乗りバンコク郊外へ移動。
そしてローカル仕様乗合バスのソンテウに乗り、
叔父なる家に到着。

セキュリティの施された、なかなかの豪邸だ
観光では普通味わえない冒険に心が躍る。

今日は何かとついてる1日だ。

 

中に入り、叔父に挨拶を済ます。
突然の訪問であったが、心から歓迎してくれた。

ソファでお互いの素性を話す。
叔父は”イカサマディーラー”として世界を回っており、
シドニーから戻ってきたばかりらしい。
金持ちをカモることを誇らしげに語っている。

叔父「〇〇というカードゲームのルール知っているか?」
私「う~ん、わからないね」
叔父「よし、じゃあ教えてやる。隣に専用ルームがあるから移動しよう」

ギャンブルに興味なかったが知ってて損はないと思い、
私は教えを乞うことにした。

英語での説明というのもあって、なかなかうまくルールを掴めず。
だが姉妹の姉が私の横に付き、手伝ってくれることで解消。

姉妹に出会ってからここまでの流れは実に自然。

すると叔父の携帯電話が鳴り、話し始める。
話しが終わると叔父が興奮し始めた。

叔父「おい、なんてラッキーなんだ!
近くのホテルに滞在中の香港の大富豪マダムが遊び来るらしい!
よしっ、カモるぞ!!彼女が来るまでにイカサマサインの練習するぞ」

「いやいやその流れはおかしいでしょ」と思いながらも、
私に余計な思考をさせないようにイカサマの説明が始まる。

英語での説明を聞き取るのに必死になり、
相手の思惑通り完全に判断的思考はブロックされていた。

すると電話を切って10分も経たないうちに、マダムが現れる。(早っ)
香港人ではなく、こちらの国のマダムといった感じ。
デヴィ夫人のゴージャスバージョンを想像してもらいたい。

マダム「あら、あなた韓国人?」
自分「いや、日本人だけど。。。」
マダム「あらや~ね。」

こんな軽いやりとりが終わったあと、マダムが100ドル札の束を
ディーラーである叔父に「ドサッ!」と渡す。

その手には何カラットかわからないが、
物凄い指輪がはめられている。

そして私はハメられようとしている。
完全にフリーズし、体内の血の気が引いていくのが分かる。

誰もプレイするとは言ってないのに、勝手にゲームが始まっている。
空気的に抜け出せる雰囲気ではない。
日本人特有の”空気を読む習慣”とのジレンマに陥る。

その葛藤で手の止まってしまった私の代わりに、
隣りに身を寄せている姉がプレイを続行している。
どうやら勝っているらしく、キャッキャッと私にボディータッチしてくる。

片やマダムからは「オーマイゴット!」という溜め息声が聞こえる。

しかし勝っていようが、いずれひっくり返されるのがオチ。
あの札束からして相当吸い取られるに違いない。
でも途中でドロップアウトできるルールがあるのか?

「ストーーップ!はい終わり!!」

顕在意識を完全に飛び越え、無意識の自分が吠えていた。
部屋の中は、突然のKYな発言に凍り付く。

完全に流れを断ち切った。
この異様な事態にマダムは帰って行った。

叔父「おいっ、勝っていたのに何故だ?
おかげで親である俺が負債を追ったではないか。
これはお前に払ってもらうぞ。
お前の勝ち分を差し引いて、、、、20000円だ!!」

何のルールか計算か知らないが、払う気はない。
そこで、お金持っていない作戦で行くことにした。

しかしいま手元に15万円(T/C含む)ほど持っている。
財布等を見せろと言われたら終わりだ。

叔父はかなりブチ切れている。
どうにかして金をむしり取ってくるに違いない。

突然ダッシュで逃げようと想像したが、
門扉は頑丈な鍵で閉じられていることを思い出す。
塀は高く、有刺鉄線で超えれないようになっていた。

しかもたとえ脱出できても、今いる場所がどこなのかわからない。
ウロウロしているうちに、また捕まってしまうアウェーの地。
失敗率99%だったので、逃亡は諦める。

別のアイディアが閃いたため、トイレに行くことにした。
そしてトイレで金やT/Cやクレジットカードをパンツの中に隠した。
服を脱げと言われてもパンツまでは脱がせまい。

トイレから戻り、お金の持ち合わせがないことを告げる。

叔父「これから旅を続けるためのお金があるはずだ。
お前これからインドに行くのだろう?」

私「インドに友達がいるから、お金は借りることにしている」

叔父「クレジットカードで引き出して来い!」

私「残念ながらカードはカオサンの宿に置いている」

叔父「財布を見せてみろ」

中にはバンコクの残り5日間を過ごすことのできるだけの
リアルな金額のお金しか入ってない。

叔父「・・・・・・・・・・、もういい」

2千円ほど払ったものの、とっさのウソも手伝って戦いに勝利した。
諦めてからは、叔父もクールダウン。
なぜか追い返されるどころか、ピザとコーラをご馳走になった。

そして帰る際は、迷わないようにと
姉妹にバンコク市街地まで連れて来てもらった。

姉妹はその間も私に「落ち込んでるけど大丈夫?」との気遣い。
その慰めの意味がわからない。

 

これがバンコクで2度目の洗礼。
いずれも空気を読み過ぎたせいで流され、ハメられている。

薬物乱用防止のポスターではないが、
「No!」と言う意思表示が海外では大切であることに気づかされた。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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