丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

ホーチミン路地裏の刺激的なゲストハウス

タンソンニャット空港から152番バスに乗り、
ホーチミン市街地へ向かった。

終点のベンタイン・バスターミナルへ到着した頃には、
すでに日は落ち、夜となっていた。

今回は宿泊先の予約は取っていない。
久しぶりにノーアポ交渉のスリルを体験してみたくなったためだ。

ゲストハウスかミニホテルを探すために、
ブイビエン通りおよびデタム通り界隈へと向かった。

ホーチミンには、ミニホテルが数多く存在する。

ハノイも同じく、ベトナムにはドミトリールームのある、
”典型的なゲストハウス”は少ない。
代わりにミニホテルと呼ばれるスタイルの宿が多い。

 

適当にミニホテルを2件ほど当たってみたが、
繁忙期だったためか満室が多く、
空いているとしても1泊4000円とかいうふざけた値段。

「やはり夜の宿探しは失敗したなぁ」と、
ちょっと不貞腐れて賑やかなファングラーオ通りを歩いていると、
1人のオバちゃんがゲストハウスの客引きしてきた。

客引きには珍しく、歳は60才過ぎぐらい。
その歳で英語を操るという強者。
しかもなぜかパジャマ姿。(笑)

私「ミニホテルを探しているんだけど、、、」

オバちゃん「ミニホテルは高い。やめとけ。」

このオバちゃんの個性にやられたので、
取りあえず「見るだけ」ということで、着いていくことにした。

obachan

 

デタム通り裏の迷路のような狭い路地をドンドン進む。
オバちゃんなしでは、完全に道に迷ってしまう。

到着初日の夜にこの路地裏は刺激的過ぎる。

そこは現地ベトナム人の生活エリアであった。
薄暗い中、表のイスに上半身裸で座ったベトナム人が、
バックパックを背負って歩く私を見つめる。

なんだか「狙われている」という被害妄想さえ抱いてしまう。

↓迷路のような路地裏↓rojiura

 

やがてゲストハウスに到着。

個人経営の小さなゲストハウスであるが、
かなり清潔で綺麗であるため驚いてしまった。

客引きの際に見せられた写真よりも、実物が良かったためだ。

ロビーには店主の趣味である、
ミリタリーグッズのコレクションがセンスよく展示してある。

DSCN2381

部屋はシングルルームのみ。
料金はディスカウントしてもらい1泊1700円。

テレビ、waifi、エアコン、扇風機あり。
もちろんシャワールーム、トイレあり。

かなりお得であったため、即刻チェックインした。

部屋のインテリアに関しても、ミリタリー系で統一してあるため、
ベトナムらしさを味わいながら滞在できる。

全てを悟ったような、
ただ者ではないオバちゃんに着いて来て正解であった。

宿泊先の良し悪しで、旅の良し悪しの半分は決まってしまうから。

DSCN2383

 

このゲストハウスの私の一番のお気に入りは、
バルコニーからの人間観察であった。

私の部屋は2階にあったため、部屋に小さなバルコニーがあり、
そこから向かいの家の生活環境が見えてしまう造りだったのだ。

時折、逆に私の方がチビッ子に観察されたりも。

眼下の狭い通りの観察も興味深かった。
人々の行動心理を楽しむことができた。

kinjo

 

↓バルコニーから路地を見下ろす↓nagame

 

そんな中で一番強烈だったのが、隣の家で起こった喧嘩だ。

夜、部屋でリラックスしていると、
隣の家で男女の喧嘩が起こっているのが分かった。

初めは口論程度であったのだが、
次第に女性の方の声がヒステリックになっていった。

そしてその声はもはや怒鳴り声となって、
近所中にこだましていた。

ここまでの激しい狂った声は人生において聴いたことがないため、
堪らずバルコニーに出て状況を確認した。

すると青年が家から裸足で逃げ出していたところであった。

そしてその後を女が叫びながら殺すような勢いで、
青年を追いかけようとしていたが、家族が制止する。

まさに修羅場である。
号泣しながら、なおも男の方に叫び続ける女。

青年は距離を置いて、女の様子を伺っている。

そんな中、オヤジさんが時折ホウキを持って、
青年を追っかけたりと。

この異常な感情的な状況が1時間ほど続いた。
クレイジー以外の何物でもない。

 

最終的に喧嘩は収まったのだが、その理由は全く不明。
周囲の反応からみると、こういった喧嘩は日常茶飯事のようだ。

しかしながら決して妥協しない凄まじい精神力を感じた。
やはりベトナムには、他の東南アジアの国とは違うものがある。

ベトナム人がアメリカの侵略に屈しなかった理由が、
分かったような気がした。

 

このゲストハウスでは、ベトナムの生活文化を体感するという
意味において、貴重な体験をさせてもらった。

↓ゲストハウスのカード↓20141124_16145520141124_161509

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戸茂 潤(とも じゅん)

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