丸腰の非正規労働者が独立し国際交流を楽しむ。一匹狼で人生を欲望的に生きる一風変わった豊かな生活。

突如現れたホーチミン観光の敏腕ガイド

ドンコイ地区近くのリートゥチュン通りを歩いていると、
1人のベトナム人オヤジに日本語で声を掛けられた。

ホーチミン滞在中に日本語で話しかけられたのは
初めてであったため、思わず足を止めてしまった。

ちょっと話をすると、
「自分はバイクで観光ガイドをやっている」
とオヤジは言いながら、
写真やノートを見せながらのプレゼンテーションが始まった。

その中には元サッカー日本代表の”城彰二”を筆頭とした、
日本の芸能人やらと一緒に写真に収まるオヤジの姿があった。

その他にも、今までガイドした日本人観光客たちと
仲良く写った写真なども多数。

そしてノートには、オヤジとの観光ツアーを行った感想が
つらつらと並べ立てられていた。

ほとんどが「良かった」という感想。
プレゼーテーション資料としては申し分ない。

「へ~、凄いね~!」
と言いながら、私はその資料を彼に返した。

そして、もうお客の心を掴んだと思ったオヤジは、
「さぁどこへ行きたいか?」と尋ねてきた。

 

「いや、ガイドはいらない。歩いて観光するのが好きだから」
とキッパリ断り、街を歩きだした。

オヤジはまさかの答えに面喰ってしまったのか、
少々食い下がってきたので、

「別に観光名所巡りとか興味なく、人間観察とかがしたいから。
それじゃあ、Have a nice day!!」

と再びキッパリ断り、私はその場を後にした。

しつこいことで有名なベトナム人。
しばらく歩いて周囲を確認したが、オヤジの姿はなかった。

「ベトナム人も割と根性がないな。。」とホッとし、
気持ちを切り替えて、戦争証跡記念館を目指した。

 

街並みを観察しながら歩いていると、
1台バイクが私と同じスピードで並走しているのが分かった。

そそ違和感から、ふとそのバイクに視線をやると、
なんとさっきのオヤジであった。

完全にオヤジのことを忘れた頃合いに再度現れるという、
その時間差攻撃に思わず吹いてしまった。

「また、あんたかい。しつこいねー。。。笑」
私はツボりながら、彼にそう突っ込んだ。

”やはりベトナム人はしつこい”と心の中で訂正した。
全くファニーなオヤジである。

 

実はこのとき私は風邪をこじらせ、歩くのがきつかった。
そこで妥協する形で、彼の交渉話しを聴くことにした。

1時間1000円で、観光ガイドを行っているという。
行先は自由とのこと。

私はちょっとした郊外へ行ってみたかったので、
サイゴン川の向こう岸の2区トゥーティエム地区へ行こうと提案。

早速バイクの後ろの跨り、
あてのない1時間貸し切りツーリングに出発した。

 

ホーチミン市内はバイクの交通量がハンパない。
実際その中に混じっての走行は、スリルがあって楽しい。
タクシーでは味わえない世界観がある。

2区に行く際、サイゴン川の下を貫いている
全長1.5kmの”トゥーティエムトンネル”を利用した。

この新しいトンネルは日本が造ったものらしく、
ベトナム人は感謝しているという。

我々の知らないところで、
日本の援助は虎視眈々と行われているようだ。

 

↓1区をバックに撮影↓1kuhaikei

驚いたことに、トゥーティエム地区はホーチミン都心部と
川ひとつ隔てただけなのに、ほぼ未開発。

川端康成氏に言わせると
「トンネルを抜けると、そこは荒れた野原であった。」
である。

ちょこっと集落はあるが、草ボーボー地帯。
川の向こう側はあんなに栄えているのに。。

トゥーティエムトンネルが出来たのは最近であるため、
これから開発が進むらしい。

2ku-nohara

野っ原を北方向に爆走し、1区に繋がる橋に辿り着いた。

建設中のコンドミニアムが幾つか眺めることができた。
開発は着々と進んでいるようだ。

ベトナムには韓国の資本が流れているとのこと。
なのでそれらコンドミニアムも、ほとんどが韓国資本らしい。

野っ原を駆け巡ったことが嘘のような時代が、
すぐに訪れることになるのだろう。

condo

↓ガイドの向こうに広がる未開発の2区↓2ku-guido

 

1時間の観光ツーリングの締めとして、
ローカル屋台でベトナム風お粥を食しながら、
ガイドオヤジと話をした。

yatai

DSCN2502

↓ガイド↓
yatai-guide

「ガイドは儲かるから、あなたは金持ちだね」
と彼に言うと彼は首を横に振る。

現在糖尿病を患っており、治療代が掛かるらしい。

また以前は英語での個人ガイドをやっていたが、
商売敵が多いため、日本語の勉強をして、
差別化を図り、今に至るとのこと。

その他彼にホーチミンの様々なことを尋ねたが、
全て明朗に答えてくれる。

 

今回を通して、彼は良心的なガイドであると感じた。

特にホーチミンでマニアックなことをするなら、
かなり費用対効果は高いと思う。

「チョロンに住んでいるため、いつでも呼んでくれ」
と気合いも入っている。

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戸茂 潤(とも じゅん)

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