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中国サッカーの興味深い実情に脱洗脳@上海

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宿泊先の上海メトロポールホテルから地下鉄に乗り、
上海体育場(上海スタジアム)へと向かった。

マンチェスターUvs上海申花の一戦を観るためだ。
一応、シボレー杯という名の公式戦である。

チケットはインターネットで上海に事務所を構える
日系チケットエージェンシーを通じて事前購入した。

まずは6000円を入金しを確認したところで、
エージェントがチケットを押さえる。

そして残額振込後、EMSでのチケット発送となる。
また、現地事務所や宿泊ホテル受け取りも可能である。

なかなか面白いビジネスモデルである。

今回のチケット代金は、下から2番目のカテゴリーで
10000円という高額っぷり。

さすがバブル中国。金を持っている人間は持っている。

 

海外でのサッカー観戦は過去に一度、
ローマのスタジオオリンピコを訪れた経験がある。

しかしサッカー後進国での観戦は初めてなので、
おおよそ物見遊山の気持ちであった。

 

地下鉄で上海スタジアムが地下づくに連れ、
赤いユニフォームを着た人間が増えだした。

欧米人もいたが、彼らは上海在住者なのだろうか。

面白いのが、地元中国人たちもマンチェスターUの
ユニフォームを着ているところ。

地元チームである上海申花のユニフォームを
来ている者を誰1人見かけない。

マンチェスターUのマーケティング活動にハマっているのか、
はたまた、中国リーグの人気がないだけなのか。

国際試合の際は、あれだけナショナリズムが強いのに、
クラブチームとなると、完全に相手に心を売ってしまうのか。

いずれにせよ、何だか不思議な光景であった。

 

間もなくして上海体育場に到着したが、混雑ぶりが半端なく、
よちよち歩きでスタジアムへ向かわなければなかった。

スタジアムの周辺ではここぞとばかりに
非公認ぽい露店商人たちが必死に物を売っていた。

商業関係の取り締まりが厳しい中国、
こういった違法露店の取り締まりは行わないのだろうか。

 

混雑にも関わらず、各ゲートはスムースに通過することができ、
いよいよスタジアムのスタンドに足を踏み入れた。

明るい照明と鮮やかな緑の芝生が目に入り眩しさを感じた。
サッカー観戦の際、なぜかいつもこの瞬間に感動してしまう。

80000人収容のスタジアム、さすがにデカい。

 

我が席に座り、改めて観客たちを見渡すと、
皆やはり赤いユニフォームを纏っている。

これだと上海申花は地元なのに、完全アウェー状態である。
なんだか複雑な構図であり、違和感を覚えてしまう。

 

しばらくして選手紹介のアナウンスが始まった。

やはりここでもマンチェスターUの選手の名が
呼ばれるたびに、声援が起こっていた。

上海申花の選手紹介の際は、ほぼシーン。。

特筆すべきは、香川真司のスタメンコールの際は、
一際大きな歓声が上がったところだ。

やはり世界を相手に闘うアジア人として、
中国人たちも日本人である彼を誇りに思っていた。

日頃ニュースではネガティブな日中関係の話題が
”意図的”に報道されている。

それらの報道を鵜呑みにしていると、
中国人は日本人に敵対心しか抱いてないと思うだろう。

しかし生の現場は違っていた。
やはり実際、何事も自分の眼で確かめることは大事である。

マスコミやメディアから変な固定観念を育てられるほど、
危険なものはない。

極端には、それが戦争の引き金となってしまったりする。

私がよく海外の旅に出るのは、脱洗脳の意味もある。

 

 

おっと、話題をサッカー観戦に戻すことにしよう。

上海スタジアムは陸上トラックがあるため、
選手との距離が遠いのが不満であった。

私はサッカー専用スタジアムの
あの選手との距離感が好きなのである。

選手の声が聴こえ、また身体のぶつかり合う音が聴こえる、
あの臨場感が堪らない。

また上海スタジアムはすり鉢状のため、観客席の位置が低い。
そのため、バックスタンド前列で観戦していた私にとって、
向こうサイドのプレーが非常に分かり辛かった。

 

観戦中に特に気になったのが、
中国人女性サポーターの熱狂的な叫び声だ。

マンチェスターUのひいきの選手がボールを持つたび、
選手の名前を金切声で叫ぶ始末。

それは日本人女性にはあり得ない見苦しさであった。

スタジアム観戦者たちは、全体的にミーハーな感じが
拭えなかった。

 

 

この一戦を観て、あることを思い出した。

およそ20年前、日本でユベントスvs日本代表の親善試合が
行われた。

ユベントスは、バッジオ率いるスター軍団。
一方日本代表は、ラモス率いるドーハ組。

スタジアムに駆け付けた日本人たちは、
一様にユベントスを応援していた。

それに対し、闘将ラモスが日本人たちに吐いた言葉。

「日本人の癖に敵を応援する奴は、米食うな!」

ブラジル人でありながら日の丸を背負って戦う男の言葉。
それは、かなり痛烈であった。

 

 

そして中国でのサッカー観戦を通じて、私は思った。

「中国人の癖に敵を応援する奴は、小籠包食うな!」(笑)

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戸茂 潤(とも じゅん)

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