【釜山観光】カラオケは女をつけるのが条件?ゲロを吐いての夜の街歩き
ジャガルチ市場近くの屋台で、得体の知れない激辛ウツボ鍋食べ、その辛さを緩和させるためにマッコリを短時間でたらふく飲んだ僕らは、その後釜山の夜の繁華街である西面エリアへと向かうことにした。
南浦駅から西面駅まで地下鉄で行くことにしたのだが、南浦駅のホームで車両を待っている間にちょっとした衝撃を味わった。
駅のホームで車両を待っている韓国女性たちが、みんなイケてなかったのだ。
ホットパンツにキャップを被り、メガネを掛けて、顔は厚化粧で真っ白。
そして顔は、お世辞にも美人とは言えない韓国顏。(失礼!)
正直なところ、韓国にはK-POPアーティストのような可愛らしい女性たちが、たくさんいると勝手に想像していた。(←アホ・笑)
理想はいとも簡単に打ち砕かれた。
西面エリアにたどり着いた僕らは、まずマッサージサロンへ行ってみることにした。
これは別に風俗ではなく、普通のマッサージサロン。
なぜなら僕自身セラピストとして、海外のマッサージの視察体験をライフワークとしているからだ。
適当にサロンを見つけてマッサージを受けることに。
「アンニョンハセヨ〜」と僕らはサロンでスタッフに挨拶したところ、「いらっしゃいませ、こんばんは〜」と普通に日本語で挨拶された。
マッサージを担当してくれたのは年季の入ったオバチャンだったが、さすがマッサージの腕はなかなかのものだった。
マッサージが終わり、待合室のソファで友人を待っている間に若いスタッフと話をしていて、「僕が唯一知っている韓国語は何だと思う?」と彼女に質問した。
彼女は「・・・」と考えていたので、僕が「サランヘヨ」と言うと、彼女は「ハッ」と恥ずかしい表情を浮かべた。
韓国女性のこういうピュアなところは、可愛らしいと思った。
マッサージで体をほぐされてエネルギーの高まった僕らは、時間も夜10時ということで、ナイトクラブへと繰り出すことにした。
「ナイトクラブでは、イケてる韓国女子たちが遊んでいるに違いない」と目論んだためである。
もちろん「音楽と戯れたい」という目的もあったのだが。
そこで西面エリアで一番人気のあるナイトクラブに到着し、中へ入ろうとしたところ、ゴツい男性スタッフにID(何か年齢を確認できるもの)の提示を求められた。
そう、韓国でのナイトクラブ入場は、IDでの年齢確認が義務付けられるのだ。
しかしこのとき、パスポートを持ち合わせていなかったので、僕らは一度ゲストハウスにパスポートを取りに帰ることにした。
地下鉄でちんたら帰っていられなかったので、そこはタクシーを利用。
韓国のタクシーは日本ほど高くないので、二人で利用するなら、地下鉄に乗る運賃とさほど変わらなかった。
ゲストハウスは夜0時〜朝6時の時間帯は、中に入ることができないということだったが、まだ日付が変わっていなかったので、無事にパスポートゲットすることに成功。
「今夜は夜通し遊んでくるね!」と女性スタッフに別れを告げて、僕らは再度タクシーで西面エリアへとすっ飛んだ。
再びナイトクラブに到着した僕らは、ゴツい男性スタッフにパスポートを見せたところ、彼は「ウン、OK」と言いパスポートを返してくれた。
「さぁ、後は中に入って楽しむのみ!」と意気込んでいたところ、そのゴツい男性スタッフは僕の足元を指差して「NOサンダル!」と言いだした。
要するに「靴を履いていないと入場できない」ということだった。
「おいおい、それはないだろう。そして、もしそうなら初めから言ってくれよ」という感じでスタッフに特別許可を求めたが、彼は「ルールは、ルールだ」といった感じで入場を許してくれなかった。
「この石頭ゴンゾウが!」と捨て台詞をはき、僕らはナイトクラブへの入場を諦めた。
友人は僕に「海外を訪れるときは、靴で来なきゃ!」と愚痴をこぼしていた。
そこで僕は友人に「いや、たとえ靴を履いていても、あのスタッフは他の何か言いがかりをつけて、入場させてくれないよ」とネガティブな返事をした。
その後僕らは、一度バーで飲みなおすことにした。
僕はナイトクラブに行けなかった憂さ晴らしに、ビールをガンガン飲んでいたので、かなり酔ってしまった。
そしてある程度で「一度外に出て、どこかプレイスポットを探そう」ということでバーを後にし、繁華街を散策し始めた。
そのとき!
いきなり強烈な吐き気が僕を襲った。
急いで裏通りの薄暗いパーキングスペースに行き、ゲロを吐きまくった。
それと同時に頭がグルグルと回りだし、「歩くのがやっと」という状態に陥った。
再び僕らは繁華街を散策し始めたのだが、時間の経過とともにグルグルが酷くなっていく。
「ダメだ、立っていられない」という状態になり、僕はあるマンションの入り口に腰を掛けることにした。
「ちょっと休憩すれば、良くなるよ」と友人は優しい言葉を掛けてくれ、僕の復活を待ってくれた。
僕も酔いすぎた場合、嘔吐した後、少し安静すれば復活することを知っていたので、自らの復活を願った。
しかし今回はちっとも復活の兆しを見せず、逆に時間の経過とともにへばっていった。
おそらくただの酔い潰れでなく、あのウツボ鍋が激辛すぎて消化器官が焼けてしまい、そこにマッコリを飲みまくったり、ビールを飲みまくったりしたので、体が一気に衰弱してしまったのだろう。
僕はとうとう、マンションの入り口で横になってしまった。
それを見かねた友人が、「そこは通行人の邪魔になるから、ちょっと他の場所で休憩しよう」と言ってきたので、僕は力を振り絞りそれに従うことにした。
そしてその夜更けの休憩場所として目をつけたのが、カラオケボックス。
「カラオケボックスなら、低料金で休憩できるスペースを与えてくれる」と僕らは考えた。
早速、カラオケ店を見つけたので、僕らは地下に降りてフロントにたどり着いた。
僕はグッタリとそのままロビーにある長椅子に倒れこんだ。
友人が3人の男性スタッフ相手に、「歌ったりしないんだけど数時間カラオケルームを借りたい」と伝え、いくらになるか尋ねていた。
しかし「カラオケルームの貸し出しだけというメニューはない。女の子(ホステス)を絶対につけなくてはいかない」と彼らの主張は一点張り。
そしてかなり高額のチャージ料を提示してきた。
友人はスタッフに数分間に渡ってネゴシエートしていたが、話にならなかったので、僕らはカラオケ店を後にした。
僕は完全に「カラオケ店で休憩できる」と思っていたので、かなり打ちひしがれた。
有り余る最後のエネルギーを振り絞り、再び街を歩き出した。
そこで見つけたのが、インターネットカフェ。
早速僕らは、チェックインを済ませて、リクライニングチェアーに落ち着いた。
深く背もたれを倒したリクライニングチェアーは、僕にとってまさに天国であった。
そしてそのまま、朝までそのリクライニングチェアーの中で寝落ちした。
僕らの初めての釜山の夜は、夜遊びもできないまったく悲惨な夜であった。
友人よ、済まない!!(笑)
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